Netflixオリジナル 『ザ・ホーンティング・オブ・ヒルハウス』シーズン1

ヒルハウスならぬヘルハウスw
まさにねw

オバケ屋敷が怖すぎるから、最後まで何度も一時停止しながらなんとか鑑賞終わりましたw

オバケはやっぱ怖いっすわ。
しかも、自分の暮らしている家にウジャウジャいるんだから、ホッとできるはずの安全地帯である自宅が地獄ってゆーのは恐ろしすぎ。

このドラマは、古びた大きな屋敷に転売目的で引っ越してきた一家がみんなでオバケ見まくって、死にそうになりながら脱出するんだけど、オトナになってまた対峙するハメになるのだ。

5人の兄弟姉妹の描写が秀逸。
子供時代とオトナ時代で新旧演者さんたちが超絶巧くて、緊張感溢れる演技が見事。

それぞれが結構霊感強いのが特徴。
霊感強すぎて、社会的に生き辛そうなのだ。
子供時代におけるオバケ屋敷で体験した超常現象と母親の呪われた死によって、オトナになっても心に闇を抱えまくっていて不幸。

前半は5人それぞれの紹介エピソードになっていて、そいつの抱える問題が分かるし、謎めいた場面もちゃんと伏線として後に効果を発揮している。

中盤過ぎにほぼ気配を消していた父親が登場で、沈黙を破っていく。

母親の死について疑惑が持たれていて、そのおかげで子供たちとも疎遠な父親なんだけど、その存在がますます重要になってくる後半は色々と解明されていくし、衝撃の展開もドンドコ用意されている。

エピソードが一話1時間近いので結構ハードなんだけど、毎回本当によく出来ているし、巧い具合に話が繋がってくるのがニクい。

構成は頭いいし、脚本に関しても抜かりのない出来で、肝心のオバケ演出が怖すぎw

震撼の恐怖シーンを毎回ブチ込んでくる。

マイク・フラナガンさんはすべてのエピソードを監督している。
新時代ホラーを筆頭で引っ張る鬼将軍。
『サイレンス』『オキュラス』『ジェラルドのゲーム』とか毛色の異なるホラーを器用に作り続けてる名手。

この人はとにかくホラー表現が非凡。
ユニークだったり、大胆だったりして、その多様なアピール力が魅力。

『ザ・ホーンティング・オブ・ヒルハウス』はアメリカらしいと言えばらしい。

理不尽に呪われまくって、救いのない地獄絵図になりそうで、結局は内面の話になるし、健全なメッセージに落ち着く。

だけど、この完成度は無視できない。
話は死ぬほど怖いし、子供の時にベッドの下や部屋の隅の暗闇に不安を覚えていた感覚を明確に思い出させてくれた。

オバケや呪いを饒舌なメタファーにして、人間の臆病で、恐れる心が不幸を呼び込むという構図がしっかりと貫かれている。

悲劇によってバラバラになってしまった家族が、お互いに対して愛や許しを表明し、自己肯定によって再び踏み出すラストは感動的だった。

傑作シリーズ。
シーズン2があるのなら観ますw

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