『殺人を無罪にする方法』シーズン3

ネットフリックスのおかげでいちいちゲオに行かなくて済んで助かりますw

これは相変わらず面白すぎました。
シーズン2の内容をほとんど覚えていなかったので最初は困ったんだけど、観始めたらもう止まらなかったです。

とにかく一話の内容が濃すぎて、しかもスゲー速い。
現在と過去の話が交互に展開するし、頭が混沌とするんだけど、脚本が天才的すぎるのとキャラがみんな魅力的。

出てくる人間がみんな人間臭くて好きです。

性欲に対して忠実だし、自分の都合で相手を利用するし、脅迫するし、基本的にお互いを信用していないw

人間を綺麗事なしに容赦なく抉り出してくれるシリーズってあんまりないので凄く惹かれますね。

主人公がとにかく複雑なんだけど、ヴィオラ・デイヴィスさんがとんでもない迫力と悲哀で見事に演じきってます。
『デクスター』『ブレイキング・バッド』に通じる一種のダークヒーロー物としても傑作だと思う。

会話でも直接的にも性描写がかなり多いけど、社会的に生き続けるためには人間にはセックスが重要という根本的なことを忘れていないが素晴らしい。

「殺人」という罪から逃れないとならないという負荷や心に抱えたトラウマが、精神的な危機を生んでいるわけで、だからこそ余計にセックスが必要なのだと思わせてくれる意識の高い作品だ。

日本だと絶対にムリな表現ばかりw

日本の場合だと同性愛表現なんかはほとんど女の妄想に媚びることでしか成立しないので、下品で気持ち悪いだけだが、このドラマでは現代の人間関係の一つとして自然体に、クールに描いている。

ミステリーとして基本ブレないし、構成も巧妙なためこっちの興味も一瞬も途切れないから最後まで一気に観てしまう。

シーズン4が楽しみで仕方ない。

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