プライムオリジナル 『ハンナ 殺人兵器になった少女』シーズン1

みんな大好きなシアーシャ・ローナン主演作『ハンナ』のドラマ版です。

ドラマ版もかなり面白いです。映画版では謎のままだった色んなことが明らかになってました。

映画では語りつくせなかったミステリーが解き明かされていきます。なんで親子で森に隠れて生活してたのか、追ってくる敵について、背後にある組織、そして、ハンナという存在に隠されたヤバい秘密なんかが分かる。

ハンナ役はどっかの知らない若手の女の子だけど、今回の女優も凄くいい。ハンナの心の危うさや孤独を上手に表現してました。アクションパフォーマンスも及第点。訛りの強い英語がこれまた可愛い。

父親役はエリック・バナよりだいぶ若返ってジョエル・キナマン。この人はイケメンだし、演技うまいし、アクションも切れ味あるので文句なしw

追ってくるCIAエージェントがミレイユ・イーノスということで、この人はジョエル・キナマンとは『ザ・キリング』でのバディ共演以来かもしれない。今回は敵対する間柄だけどw 映画版のケイト・ブランシェットと比べたらどうしても見た目が劣るw 全然美人とは言えないが、迫力はありますね。

キャストはみんな名演技。

ストーリーは後半なんとなく予想はつくんだけど、戦闘とサバイバルの鍛錬中心に生きてきたハンナが友達作ったり、恋愛したりと社会と関わっていくことで色んな感情に目覚めていくヤングアダルトな青春ドラマとしても、父と娘の不器用で、切ないドラマとしてもしっかり作っていて見応えがある。

親が子を社会に送り出すことへの躊躇や葛藤が良く捉えられている話だった。社会ってのは理不尽だし、人間関係では傷つくこともあるし、暴力と隣り合わせでデンジャラス。だけど、結局は関わらないと生きていけない。色んなリスクを負わないと人は成長しないという普遍的な話でもあるのだ。

そして、ハンナという特殊で、複雑で、ミステリアスな存在が際立っているので、ストーリーの緊張感も高めてくれる。

基本はハンナ誕生に纏わる秘密を中心にしたアクションスリラーですね。映画版では物足りなかったアクションシーン満載で、毎回盛り上げてくれます。クールでスタイリッシュとは良く聞く表現ですが、まさにそんな通りのアクションw

映画版同様音楽も気合入っていますw センスの光る選曲が饒舌に彩ってくれて最高ですぜ。

シーズン2更新の朗報も耳に入ってきたので嬉しい限りですw

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