プライムオリジナル 『パージ』シーズン1

パージってのは粛清ってことです。

真っ先に粛清されるのはもちろんそこら辺のホームレスとか無防備でいるしかない社会的弱者なのだ。

パージが適用される12時間はあらゆる犯罪が許容され、この間警察も病院も機能停止。

みんな自己責任でよろしくお願いしますという一年で一番緊張すべき夜ってことです。

映画版観ている人は分かるように、要するに「パージナイトを生き残ろう!」って話ですw

パージでみんながストレス発散して犯罪率低下して結果オーライですよねって大義名分なんだけど、実際は死がエンタメであり、ビジネス化されているのだ。
権力者や金持ちにとっては都合のいい道楽でしかない。

ドラマ版はいろんな事情で、それぞれのパージナイトを送ることになった人たちを群像劇風に描いてます。

まぁ、パージの呪いに巻き込まれたり、自ら参加してしたりする話ですね。
興味深いと思う人もいるだろうし、面白いのかもしれないし、どうでもいいちゃどうでもいい話w

キャラクターはそこそこちゃんと描かれているけど、いささか陳腐で、類型的かもしれない。
元軍人が清廉潔白なアメリカン・ヒーローとして描かれたりするのはちょっと臭すぎるよねw

ドラマ版は映画よりも政治的な主張や社会風刺がそれほど効果を上げているとは言えなくて、パージを言い訳にネガティブパワーを発揮したい人たちと標的にされた人たちのサバイバルって見方が適してるかもw
作品としては真っ当すぎるので、特に印象に残らない。

過激な設定の割には表現は控えめになっているのもちょっと残念だ。

クリエイターのジェームズ・デモナコさんは『交渉人』の脚本や『アサルト13』の監督やったりしてて、籠城映画が得意。
1作目の『パージ』以降は、まるで憑りつかれたようにひたすら『パージ』ばっかり作ってる。

たぶんライフワークw
しょーもないライフワークだがw

製作のジェイソン・ブラムさんと一緒によくもまぁ飽きずに続けるなと感心します。

なんとなく最後まで観ちゃいましたが、特にオススメはしないけど、ちゃんと作ってはいるのでつまらなくはないですね。

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