Netflixオリジナル 『ストレンジャー・シングス 未知の世界』シーズン3

やっぱこのシリーズは最高。

ワクワク感がハンパねー。

シーズン2がどんな話だったのかまるで覚えていないけど、ワクワクしまくったのだけは覚えてる。

世代的には、このディテールまで作り込まれた「80年代」の世界観がたまらないのだ。
シーズン3は特にセンスあったし、気も利いていた。

オレなんかはリアルタイムで映画を観ていたのは90年代だけど、同時に80年代の映画もレンタルビデオで浴びまくっていたので、すべてのエピソードにいちいち感動しちゃうのだw

スピルバーグ、ジョン・カーペンター、ロバート・ゼメキスを筆頭に、ロメロにスティーブン・キングにジョン・ヒューズ作品に至るまで首尾よく、満遍なく愛情が込められている。

つまり、作り手の好き好きパワーが爆発してるんですよね。
でも、好きな気持ちだけじゃなくて、知的で、頭が切れるのだ。

大型のショッピングモールの台頭によって個人商店が淘汰されつつある変動の時代背景やロシアとの関係性なんかもしっかりと土台にあって、
ストーリーはちゃんとダークで恐ろしいし、不快で気持ち悪い表現にも妥協がない。

少年少女たちが恋愛によって人間として成長していく話としてもシーズン3は良く出来ている。
恋愛によってもたらされる高揚、葛藤、よく分からない入り乱れる感情との折り合い。

単純だった世界が複雑化し、友達との関係も少しずつ変化したりする。

シリーズ最大の脅威となる異次元からの魔物も理解を超越した存在だが、「異性」もお互いにまるで違う思考と生態を持つ理解しがたい生き物なのだ。

そんな思春期真っ最中のイレブンと仲間たちがバラバラな場所で、まるで違うきっかけで活躍しながら、ある地点へと運命的に集合していくクライマックスの作り方。
上手すぎますw

本当に優れた8話になっていて、見事に立ちまくったキャラの描き方と展開の盛り上げ方が天才的。

『ストレンジャー・シングス』は過去の名作ホラーやSFへのオマージュに終わらない志の高さが素晴らしい傑作。

浅はかなポップカルチャーの回顧趣味に走らない充実した作品力であり、「80年代」というある意味で「魔界」というか、激動しまくって、魅力に尽きないスペシャルな時代への高尚なリスペクトなのだ。

やっていることはもちろんファンタジーでしかないが、そのストーリーに優しく込められた普遍的なメッセージが分かっちゃいるけど胸に響くし、とっても泣けるのだ。

この終わり方を見る限り、シーズン4はホーキンスから舞台が離れるのかもしれないが、どう展開していくのか楽しみで仕方がない。

Netflix史上ナンバーワンの胸熱シリーズ。
ま、結局最高ってことですw

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