これはタイトルの通りです。
ロック家の人たちとキーの話。
ロックってlockだと思ってたら、lockeのロックw
まぁ、だからこその分かりやすいタイトルなんでしょうがw
父親が殺されて意気消沈の3人の子供たちと母親が、父親方が残した古くて、薄気味悪い実家の屋敷に引っ越してきたら、変な力が宿るキーが見つかって、ビックリすることがいっぱい起こるのだ。
キーハウスと呼ばれてるぐらいなので、まさにキーが物語のキーとなるのだ。
このキーがたくさん出てくる。
たぶん1話に1個ぐらいの割合で見つかって、キーの種類によって、いちいち特徴の異なる力を発揮してくるのだ。
キーがもたらす魔法が常軌を逸しすぎていて、ロック家は振り回されます。
ワクワクさせてくれるんだけど、同時になんか不気味で怖気づくような危機感もあった。
人の願望を叶えてくれるようなキーがドンドカ出てきましたw
『ドラえもん』のどこでもドアみたいに知ってる場所ならどこにでも行けるキーが一番人気だと思うw
他にも頭の中の潜在意識を探索できるキー、精神だけ肉体から自由になれるキー、変身キーなどなど。
Amazonでプライム販売してたら迷わず買ってしまうかもしれないキーばっかw
キーはキーハウスのどこかに隠されてるんだけど、その見つかり方も面白かった。
どこからともなくキーの方から囁いてきて、その囁き声を聞いた者だけが見つけることができる。
だけど、キーがもたらすのはお気楽な冒険ばかりじゃなくて、思いもよらなかった異界からの脅威がロック家に迫る。
キーがあまりに万能なんですよね。
その絶対性が人を暴走させるし、弱さに付け込んでくる。
この作品が描くように、やっぱ大切な人を喪失することは、もうね、あまりにも受け入れ難いのだ。
その大きな哀しみがあまりに愚かで、理性を狂わす判断もしてしまう。
致命的な間違いをチョイスしてしまう。
その結果、現状を超える苦しみや悲劇を招いてしまうのだ。
家族の死や恋人の死が起こり、その現実を覆すことができる力が目の前にあったら、人は喜んで使おうとするんじゃないだろうか。
キーの魔法で何でも可能。
魂を売るほど魅力的だが、使いこなすには人間の心はあまりに未熟で、残酷だ。
力が超絶的すぎて持て余して仕方がないw
『ロック&キー』はなんでもスティーブン・キングの息子が描いたコミックが原作なんだとか。
無知すぎて知らなかったんだけど、言われてみればってことで、やっぱ世界観出てましたよねw
コミックを基にしてるということでエンタメな雰囲気は保持しつつ、キング作品の伝統がきちんと受け継がれていた。
父親の殺人事件、学生時代に起きた事故。
子供たちの中にトラウマが生まれ、恐怖と対決する物語。
異界の存在とそこからやってくる魔物。
深い闇を抱えたキャラクター。
オーバールックホテルと同じぐらいキーハウスも不可解だ。
キッズが主役でありながら大人の鑑賞にも十分耐えうる人物描写とファンタジックなんだけど、スゲー怖い表現とストーリー。
全10話。
最後の2話で急激に色々分かってくるし、話も展開していくのでお見逃しなく。
シーズン2待ち遠しい!