オモシレー。
シーズン1も謎すぎ、不吉すぎの殺人ミステリーの大傑作でしたが、実はマジメな社会派ストーリーだった辺りが感動的だったりした。
シーズン2はシーズン1を凌ぐ面白さで、一気に鑑賞してしまいました。
どっかのモーテルで少年が両親を毒殺する衝撃事件が発生。そんなわけで、おなじみのマゾで鬱なビル・プルマンさんが依頼を受けて、故郷の田舎町にイヤイヤ戻ってくるのだ。
この殺人犯である少年がマジでヤバいのだ。
40歳ぐらいのオッサンみたいな顔してるし、挙動不審と情緒不安で、全然マトモじゃないのだ。
事件が起きる舞台となる田舎町がこれまたとんでもなく気持ち悪い。
住民も表面的には常識人ぶっているが、おぞましい秘密を抱えた危険人物ばかりで不吉極まりない。
異常である理由には、もちろんいつも通りの田舎の呪いが存在する。
そう。
カルトw
田舎とカルトは切っても切れない仲ということで、怪し過ぎるカルトの動向が今回の事件はポイントです。
オレはカルト教団モノが大好物で目が無いので、このシーズン2なんか最高すぎましたよw
もう途中から鼻を荒くして観てしまいましたw
しかしながら、カルトを一方的に嫌悪して、悪として攻撃する話にはならないのが珍しかった。個人が生きる上で大切にしている信仰心や思想という部分で認める作りで、決して全面的に否定も肯定もしないのだ。
カルトの体制的な問題や女性への暴力という闇が、内部から暴かれていくのもスリリングだった。
そもそも主役であるビル・プルマンさん自身が心に深い闇を抱えているので、ストーリーには常に危うさが伴う。
シーズン1からすでに病んでいたんだけど、シーズン2では主人公に起きた子供時代の事件を掘り下げ、彼のトラウマにも向き合っていくのだ。
加害者の少年の心に何があったのか、なぜ事件は起きたのかということを、そんな彼ならではの共感性、視点、方法で解明していく。
シーズン2も社会派であることは間違いないですね。子供と女性がまっさきに社会の犠牲となる辺りも現実的。
そして、ミステリーとしての盛り上げ方はシーズン2でより向上していました。謎や秘密が周到に用意され、ラストへ至るまでの伏線が素晴らしいし、心理描写も細かい。
後半なんか解決したようで、驚きのさらなる事件がドンドカ起きてハラハラしまくった。ハンパない展開力に脱帽。
この調子だと、シーズン3にも断然期待しちゃいます。