ワケもわからずも、最終話まで観てしまった『ダーク』なるNetflixオリジナル。
本当に何がどうなっているのか分からないですw
一個もちゃんと整理できない話で、好みも分かれそうな作風。
ドイツの根暗なド田舎社会で謎すぎる子供の失踪事件が連発するんだけど、これがまた素直に犯罪ドラマの方向には向かないのだ。
なんつーか、全体の印象はオカルト。
本気のSFであり、マジメな哲学でもあるけど、どんな作品かと言われれば「オカルト」と表現したほうがしっくり来るかもw
タイムトラベルを描くが、実際はそう単純な話じゃない。
観る側に好奇心と同時に混沌と恐怖をもたらしまくる厄介な話ですw
なんか変なモノを観たい方には絶対的にオススメできる面白さを誇っていますw
アメリカのドラマのような合理的な面白さとはまた違う不条理感と異様さ。
毎回謎ばかり増えるので、全然痛快でもないw
相当センスは尖がっていますね。
一つもちゃんと説明できるエピソードがないのに、スゲー面白い。
タイムパラドクスを扱ったSFスリラーと言えば簡単だけど、話はもっと複雑で、邪悪な意志が宿っていて、呪いに近いですね。
文字通りダークなんですよね。
舞台となる田舎町の人々がみんな気持ち悪いし、病んでいて、子供が失踪する森も異世界のようで不気味。
森の中にある洞窟に秘密があるんだけど、オカルトすぎてその意味がまるで分からないというw
少なくともシーズン1ではね。
ただ、物語の背後には原子力への不信と不安が見え隠れするし、チェルノブイリの呪いにも触れている辺りは興味深い。
とても暗く、陰鬱な作品だが、本当にメチャクチャ面白いと思う。
後半は神の視点や宇宙の神秘なんかまで考えさせてくれるし、こじんまりしているようでなんか壮大なんだよねw
時間と空間、原因と結果、善と悪、偶然と必然。
そんな感じで、ちゃんと哲学してるのも個人的には興奮する。
結局は謎しか残らなかったが、Netflixらしい異端性を強烈に感じさせてくれるし、タイムパラドクスを野心的な設定とストーリーで描いた異色作として評価したい。
シーズン2ではSF色が濃くなりそうな予感。
期待しかないです。